剣道部について
師範挨拶
近年（コロナ禍前）の剣道界は試合過多な傾向にあり 、そのような環境のもと、竹刀の操作技術だけが向上し、その反面、刀法がないがしろにされている現状があります。我が部では、常に「剣」という漢字一文字を念頭に置き、剣道形・切り返しを重視した稽古をおこなっています。
剣道形は昇段審査の為に習うものではなく、剣道を「剣」道とする為に必要不可欠なものです。切り返しは剣道の履歴書同様で、立派に出来れば、どんな書類よりも優ると学生たちに指導しています。 現在の剣道部は、一般入試で入学した部員が大多数を占めています。いわゆる剣道強豪校とは異なる背景を持っているといえます。ただ学生たちは勝利への意欲を失っていません。伸び伸びと、勇気を持って、強豪校にぶつかっていってもらいたいと思っています。私は師範就任四年目になりますが、当初より、敗北の責任は師範に帰するという考えのもと、学生たちに余計な責任や重荷を背負わせないようにしています。敗北を素直に反省し、次にやるべきことを見つけ、元気にチャレンジしていけば、必ず道は開かれると信じています。
最後になりますが、新入生・在校生の皆さん、コロナ禍に負けないで、有意義な学生生活を送ってください。その有意義な学生生活の選択肢の一つに剣道部を選んでいただければと願っております。勝手なお願いですが、ぜひ一考してもらえれば光栄です。
青山学院大学剣道部 師範 稲垣 公裕
青山学院大学体育会剣道部の沿革
1903.11.19 (明治36年) 青山学院体育部設立と同時に「撃剣部」として創設
* 部創設時の青山学院院長（2代目）本多庸一は津軽藩出身で小野派一刀流（剣術）と山鹿流（兵法）を修めていた。
* のちの笹森順造第7代院長は小野派一刀流宗家の出身であった。
1945 第二次世界大戦の終戦にともない、アメリカ駐留軍の対日占領政策の一環で剣道の禁止が発令され、
剣道部は活動停止となる。
1956 新制大学としての青山学院大学の船出とともに、「青山学院大学剣道同好会」として活動再開。
この頃、剣道部の卒業生の組織(現在の青山学院大学剣友会)の前身が誕生した。
1960 「青山学院大学剣道同好会」から「青山学院大学体育会剣道部」へ
1964 90周年記念体育館の落成とともに現在の剣道場、部室へ。
杉本庫吉師範と服部徹也監督の指導のもと、部訓が定められる。
信義を尽くし、礼節を重んずべし。
克己心を養い、質実剛健たるべし。
心身を鍛錬し、人格の向上に努力すべし。
敬愛の精神を持し、一致団結すべし。
行動に自信と責任を持ち、常に全学生の範たるべし。
1993 剣道部創部90周年を祝し、ロンドン遠征を実施
2003. 3. 創部100周年を記念しアメリカ親善使節団を派遣（カリフォルニア州 ガーデナ道場）
2003.11. 創部100周年式典の開催と記念図書『青山学院大学体育会剣道部 創部100周年に寄せて』を刊行
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2023 創部120周年を迎えます。
主な戦績
1960年代終わり以降、主要な大会で以下のような成績を残してきました。
全日本学生剣道優勝大会 団体戦 ベスト16
全日本学生剣道優勝大会 個人戦 第3位、ベスト8、ベスト16
全日本女子学生剣道優勝大会 団体戦 準優勝、第3位、ベスト16
全日本女子学生剣道優勝大会 個人戦 優勝、第3位、
関東学生剣道優勝大会 団体戦 第3位、ベスト8、ベスト16
関東学生剣道優勝大会 個人戦 準優勝、第3位、ベスト4、ベスト8、ベスト16、ベスト32
関東女子学生剣道優勝大会 団体戦 準優勝、第3位、ベスト8
関東女子学生剣道優勝大会 個人戦 第3位、ベスト8、ベスト16、
関東学生剣道新人大会 団体戦 第3位、ベスト8
近年の成績では
全日本女子学生剣道優勝大会 団体戦3年連続出場
全日本女子学生剣道優勝大会 個人戦 ベスト32
全日本学生剣道優勝大会 団体戦 出場
全日本学生剣道優勝大会 個人戦 出場
などがあります。
現在は、一般入学を通じて入学した部員たちが中心となる部として、創意工夫しながら在学中に一度は全日本大会に出場することを目標に、日々頑張っています。
歴代師範
柴田 衛守
北島 辰一郎
中村 秀雄
川原 大三郎
杉本 庫吉
服部 徹也（現 名誉師範）
稲垣 公裕（現任）
歴代部長
村上 精一
津島 純平
足立 重
和田 隆
大澤 重
大住 栄治
堀越 比呂志
井口 典夫
東 伸一（現任）
近年の監督・コーチ
藤田 正幸 （監督）、 菅野 貴史 (コーチ)、 黒木 仁志（コーチ）
金成 増彦 （監督）、 畑風音(コーチ)、 圡方勇人（コーチ）
平吹 博美 （監督）（現任）、 圡方勇人（コーチ）（現任）
部規則
2022年2月21日、青山学院大学体育会剣道部の部規則を制定いたしました。
詳細につきましては、右のリンクよりご覧ください。